失恋（その2）

カレカノ最後の日。
皮肉なことに、私は今までで一番、愛を感じた。
1年間という時間に育てられた彼の思いを。
悲しいけれど、幸せだった。

彼は私の幸せを願う、と言う。
でも、今の私の幸せは、貴方の隣以外にないのに。
残酷すぎるくらい、優しい。
それでも、それでも・・・

失恋の日、セミナーまでには何も口に出来なかった。
カラオケでおにぎりだけ食べた。
でも、それも家に帰って全部吐いた。
泣きながら、家の中を這っていた。
急に津波でもきたみたいに、叫んで、泣いて・・・
やっぱり、こんなにも好きだったんだ。
変な実感、でもそれは確かな思い。

彼が家に来たとき、そうならなくてよかった。
感情的になれなくてよかった。
今、彼とまだ友達であること、よかったって思える。

今日になって落ち着いて、決断したこともある。
それは、もう伝える相手もいないけど。
それでも私の支えになってくれると思う。

大切にしたい気持ちがあるから。
きっと頑張れる。